これから民泊を始めようとする時に、そもそも何から始めれば良いのか?
どれくらいの初期投資費用が必要なのか?
などわからないことがたくさんあることでしょう。
そこで今回は、民泊運営を始めるまでのステップとそれぞれの初期投資に必要な費用をお伝えします。
1.民泊の始め方
0から民泊を始める場合、物件を用意したり、内装を考えたり、さらには行政への届出も必要になってきます。
そこでまずは、民泊を始めるまでのステップをお伝えします。
全体の流れは下記の通りとなっています。
- 民泊物件を用意する
- 消防設備を整える
- 内装を用意する
- 住宅宿泊管理業者と契約する
- 行政に民泊の届出を提出
それでは一つずつ解説していきます。
1-1.民泊物件を用意する
民泊物件には大きく分けて3種類あります。
- 戸建の持ち家・別荘
- 賃貸
- マンション
戸建の持ち家や別荘などを持っている場合は、初期費用なく民泊の準備を進められます。
一方で、賃貸やマンションの1室を使用して民泊をする場合には注意点があります。
まず、賃貸の場合は管理会社もしくは大家さんに民泊の許可をもらう必要があります。
賃貸の状態のまま、民泊を運営すると転貸しとなり、通常の賃貸契約書では契約違反となってしまいます。
また、マンションで運営する場合は、マンションの管理組合から民泊運営の許可をもらう必要があります。
最近のマンションは民泊不可が多いですが、一部マンションでは民泊可のものもあります。
マンションの一室が民泊として出ている物件であれば、大抵の場合民泊を運営できるため、Airbnbを使ってどのマンションが民泊運営可能なのか探してみてください。
1-2.消防設備を整える
民泊を運営する際に、行政に民泊運営の届出を提出する必要があります。
その際に、民泊新法では消化器や火災報知器、誘導灯などの消防設備の設置が義務付けられています。
消防設備を設置後、管轄の消防に物件を検査してもらい、民泊を運営する上で法令に基づいた消防設備が設置されていることを確認してもらう必要があります。
そして内容に問題がなければ、「消防法令適合通知書」という書類がもらえます。
これを行政に提出しなければ、民泊運営を始めることはできません。
1-3.内装を整える
ここまでのステップが整えば、物件そのものは民泊運営ができるようになっています。
次は、実際にお客様が宿泊できるようにインテリアを設置していきます。
ベッドや机、ドライヤーやタオル、シーツなどのリネン類は一般的なホテルと同等のものを用意しましょう。
また、パジャマや歯ブラシなどのアメニティーもあると民泊の評価は上がります。
ただし注意点としては、きれいに見せることに重きを置きすぎて高級な家具などを用意してしまうと、投資資金が回収できなくなるため、必要なものと不要なものをきちんと見分けて用意する必要があります。
1-4.住宅宿泊管理業者と契約する
無人で民泊を運営する場合は、住宅宿泊管理業者と業者と契約する必要があります。
この業者はいわゆる民泊運営代行会社で、無人民泊でも正しく運営できていることを保証するために必要なものになります。
しかし、一般的な民泊運営代行会社では民泊運営を丸投げする必要があり、清掃やゲストとのメールのやり取りなどあなたが対応してコストカットできるものも委託しなければならないという難点があります。
一方、弊社では住宅宿泊管理業者と契約書のみを結び、ほとんどの業務はあなたが対応する形を採用しているため、月額9,800円〜契約可能です。
※法律上、一部業務は弊社が対応する形になります。
1-5.行政に民泊の届出を提出する
先ほどの住宅宿泊管理業者と契約し、消防設備が問題ないことを証明する消防法令適合通知書を用意できていれば、あとは行政に民泊運営の届出をするだけです。
物件の図面や施設の詳細の書類を記載し、行政に提出すると、民泊届出番号が発行されます。
この届出番号が無ければ、Airbnbや楽天トラベルなどに施設登録できないので、必ずもらうようにしましょう。
ここまでできれば、あとはAirbnbなどに施設を登録して、民泊の予約が入るのを待つだけです。
2.民泊の初期投資費用はいくら?
民泊を始めるためには、民泊物件を用意するだけではなく、行政への申請費用や、消防設備の設置、家具家電、リネン類や清掃用具等の購入費用がかかってきます。
これらを諸々合わせると50〜100万円程度は必要です。
内訳を見ていくことで、節約できる部分もあるので、詳しく見ていきましょう。
2-1.消防設備の初期費用
冒頭でお伝えした通り、民泊の届出には消防設備が欠かせません。
自分で取り付けることもできますが、配線関係が難しかったり、どこに何を設置すれば良いかわからないという場合がほとんどです。
このような場合は、業者に消防設備を設置してもらうことになります。
消防設備設置の初期費用は非常灯と火災報知器のみの一般的な民泊の場合は20万円程度です。
しかし、規模が大きくなったり、旅館業での取得を検討したりする場合は数百万円規模になります。
2-2.民泊物件の内装の初期費用
民泊を運営するにあたって、最低限の家具家電を揃える必要があります。
例えば、ベッドや机、洗濯機、冷蔵庫は必要になります。
これらはわざわざ高いものをとり揃える必要はなく、家具はIKEAやニトリなどで揃えることがほとんどです。
私の場合は、家具関連は中古品やオークションなどを利用したため、総額30万円程度で揃えることができました。
もう少し安く抑えることもできますが、古すぎるとレビュー評価の低下にもつながるため、バランスを見る必要があります。
2-3.リネンや清掃備品の初期費用
シーツや布団カバーはもちろん、ゲストのためのタオルは民泊にとって必需品です。
これらは洗濯することも考え、最低2セットは用意しておくと良いでしょう。
また、民泊の清掃を行うにあたって必要な掃除機や、ほうき、バスタブの清掃用スポンジなども用意する必要があります。
どのレベルのものを買うかにもよりますが、リネン類は3万円、清掃用具は2万円は必要になります。
2-4.民泊届け出の初期費用
民泊を開業するためには行政に届出を行う必要があります。
ご自身で届出を行う場合は、届け出手数料のみの数千円です。
しかし、手続きが煩雑なため、行政書士の方に頼むとなると、30万円程度が必要になります。
3.民泊の初期投資費用を抑えるコツは?
私自身、神奈川県にある鎌倉の近くで民泊を行っていました。
その際に、可能な限り初期投資を抑えて黒字化を早めるために、さまざまな取り組みを行いました。
今回はその中でも、初期投資費用を抑えるために特に効果的なものを3つご紹介します。
3-1.既存のものを使うことで初期費用を抑える
私が50万円という破格の初期費用で民泊を始めることができた要因として、シーツ類などは全て新しく買うのではなく、私がもともと持っていたものを使いました。
(貰いものなどの白色の新品のシーツをたくさん持っていたため)
また、キッチンに置くお皿やまな板、包丁やフライパン、寝室の布団などはメルカリとIKEA、ニトリでかなり安く調達しました。
このように全て新しく調達するのではなく、自前で用意できるものがないか、フリマサイトで安く調達できないか?を考えた上で、節約できる部分はできる限り節約するという意識を持つことがポイントです。
3-2.ジモティーを活用して初期費用を抑える
上述したように、元々持っていたものを可能限り利用しましたが、それでも足りないものがあります。
例えば冷蔵庫や洗濯機、掃除機などはもちろん持っていません。
メルカリを使えば安いと言えば安いですが、より安く調達するために、ジモティーを使いました。
ジモティーとは、地元の人同士で不要なものを譲り合う掲示板で、冷蔵庫、洗濯機、食器棚、掃除機など全て纏めても5,000円程度とかなり安くお譲りいただきました。
3-3.自分で手続きを行うことで初期費用を抑える
3つ目のコツとして、行政への届け出などは全て自分で行うということです。
内容が難しいと考えて行政書士に頼むと通常の申請手数料の5000円に加えて30万円程度が必要になります。
30万円を使って時間を買うか、30万円を節約するかはあなたの考え方次第です。
ただ、行政の担当者がかなり丁寧に教えてくれるので、わざわざ行政書士に頼まなくても良いかなというのが個人的な見解です。
4.民泊を始めるなら初期投資費用は安く抑えるのがコツ!
民泊は始めるだけでもかなりの金額が必要です。
物件の調達費用に内装、さらには消防設備に民泊届出の申請など、やるべきことも非常に多いです。
しかし、投資資金を可能な限り早く回収し、黒字化させるには初期投資をいかに安く抑えるかがコツになります。
今回、初期投資費用を抑えるコツをお伝えしてきましたが、中でも住宅宿泊管理業者との契約費用は、民泊運営において毎月必要な固定費となります。
この費用が意外と重くのしかかるので、まずは月額9,800円から契約可能な弊社のサービスをご確認いただければと思います。